房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

馴染みの店③ イベント終えて、

およそ7年前、マラソンを走る仲間とサークルを作った。おととしくらいまでは、一緒に大会にエントリーしたり、旅ランに行ったり、駅伝に出たりしていたが、徐々に走る回数が減ってきた。監督だった人が名古屋に転勤になったり、各人の仕事が忙しくなったり、…

房総釣魚図鑑 No. 22 クロウシノシタ(シタビラメ)

「ミーの好物はシタビラメのムニエルざ~んす」とおそ松くんのイヤミが言ったような気がするのですが、どうググってもそんなフレーズは出てこない。私は何と混同しているのでしょうか。さて、通称シタビラメの標準和名は「クロウシノシタ」といいますが、生…

木更津沖釣行

陸っぱりではありませんが、木更津の泰三丸さんの船を仕立てて釣りに行きました。骨折して以来、ひと月半ぶりの釣行です。 友人と3人で、25~30センチの良型アジを40尾、サバ2尾を釣りました。アジはまだまだ釣れそうでしたが、今日は天ぷらがテーマだったの…

蘇我「芝浜」

蘇我の芝浜は、少々変わった造りの店で、ドアを開けると手前は魚屋になっている。魚屋を通り抜けて、もう一回ガラス戸を開けると、そこから居酒屋になっている。魚屋がやっている居酒屋ということで、興味津々だったが、私が行くといつも満席で入れた試しが…

房総釣魚図鑑 No.21 クサフグ

クサフグ( ^ω^)・・・。浮フカセではいつも大変お世話になっております。ちょい投げでもそうですが、群れが張り付いちゃうと、どうにもならない。基本的には、潮が変わるのを待つしかないようです。小潮周りで潮があまり動かない日は、帰った方が賢明か…

房総釣魚図鑑 No. 20 クジメ

アイナメの親戚、クジメ。私は、内房で釣ったことはなく、釣れるのは決まって外房です。アイナメは北~東日本、クジメは西日本というイメージですが、実際は北海道から九州まで両種が生息しています。アイナメとは、側線の数、顔の形、尾ひれの形で区別でき…

房総釣魚図鑑 No.19 ギンガメアジ(メッキ)

ギンガメアジの子、メッキ。ギンガメアジだけでなく、他のヒラアジやシマアジの子もまとめてメッキと呼ばれています。メッキは金属のメッキからきており、そう考えると割と新しい呼称のようです。では、それ以前は何と呼ばれていたか。何の根拠もないですが…

房総釣魚図鑑 No. 18キュウセン

ベラの仲間、キュウセンです。房総ではおなじみの外道です。緑がかっているのがオス、黄色がかっているのがメスです。釣れるのはメスの方が多いです。オスの方が大きくて、結構引きます。ビギナーの頃は、釣りに行くとこれしか釣れず、良く食べたなぁ・・・…

馴染みの店② 常連客

「雨ばかりでね、全然だめだ。暇でしょうがない」と、おしぼりを差し出す大将。客は私一人だ。実のところ、今日は入店する予定ではなかった。大将に釣った魚を天ぷらにしてもらおうという一大イベントが翌週の土曜日に控えていたので、来週の中頃、顔出しよ…

房総釣魚図鑑 No. 17 キチヌ(キビレ)

クロダイの仲間、“キビレ”ことキチヌです。正直、この文章を書くまで“キビレ”が標準和名(正式名称)かと思ってました。キチヌという言葉を耳にしたことはないですが、関西方面ではそう呼ぶのでしょうか。チヌは標準和名じゃないのにねぇ。ジャイアンはあだ…

房総釣魚図鑑 No. 16 カンパチ(ショゴ=潮子)

カンパチの幼魚、ショゴ。写真の魚は、夏、興津東港で釣りました。カンパチは“環八”と書きます。目の後ろからハチマキ状に黒い線があり、これが上からみると漢字の“八”に見えることに由来します。 成魚は10kg以上になりますが、私の竿に掛かるのは20センチの…

房総釣魚図鑑 No. 15 カワハギ

カワハギ。房総では、磯、ちょい投げ、ボート釣りでちょくちょく釣れる魚です。カワハギの特徴は食味の良さ。冬場にこれが釣れると大喜びです。何といっても“肝”。カワハギの肝は、釣魚随一の美味と言って過言ではありますまい。 アンコウの肝も旨いですが、…

馴染みの店① 赤ちょうちんデビュー

酒や食のエッセイが好きでよく読む。古いのは、池波正太郎の「散歩の途中にちょっと食べたくなって」、北大路魯山人の「魯山人の食卓」、開高健の「地球はグラフのふちを回る」「ロマネコンティ1935年」、山口瞳の「美酒礼賛」「酒食生活」「行きつけの店」…

アニサキス

刺身好きに突き付けられし匕首、汝の名はアニサキス-。 最初にその名を聞いたのは、故森繁久彌氏がアニサキス症に罹患したときでした。といっても、その姿は、子供の時分から知っていました。焼きサンマの内臓に入っている寄生虫(線虫)、火を通すと赤くな…

房総釣魚図鑑 No. 14 カタクチイワシ

釣魚図鑑と言いながら、写真のカタクチイワシは鵜原の磯で拾ったものです(笑)。イワシの群れが沿岸に寄ると、イワシを捕食するブリやスズキなども集まってきます。イワシは岸に追い詰められ、波で磯や浜に打ち上げられます。それを拾ったわけです。鵜原で…

房総釣魚図鑑 No. 13 カサゴ

小さいですが、磯上物釣りでもカサゴは時々釣れます。岩井袋でメジナを狙っていたら、続けて5尾くらい釣れました。美味しい魚ですが、私の針に掛かるのは小物ばかりで、ほとんどリリースです。以下は独り言。 内房で釣れたカサゴ 私の部屋にはニッスイの「…

「河豚は食いたし命は惜しし」仮説

古来、「河豚は食いたし命は惜しし」と申しますが、私はフグを何遍食べても「上品なお味」くらいしか感じず、とても「命と引き換え」とまでは思いませんでした。自分は、味覚音痴なのか?と、悩んだ末、ある仮説にたどり着きました。 フグの別称「鉄砲」。そ…

房総釣魚図鑑 No. 12 オキナメジナ

メジナ(クチブトグレ)、クロメジナ(オナガグレ)に続く、第三のメジナ、オキナメジナ(ウシグレ)をご存じでしょうか。メジナとクロメジナを合わせて800尾以上釣ってますが、オキナメジナは、2尾しか釣ったことがないです。メジナ、クロメジナより南方系…

テトラから転落・骨折・経過その2

テトラから転落して25日、骨折の手術してから19日経ちました。釣りのブログのはずが、骨折ブログになっておりますが・・・。生活面はほぼ大丈夫です。釣りもおそらく大丈夫でしょう。でも、もう少し辛抱します。心と体と環境が整うまでと申ししましょうか。

房総釣魚図鑑 No. 11 ウミタナゴ

ウミタナゴは2007年までは1種だったのですが、「アカタナゴ」と「ウミタナゴ」の2種に分けられました。鮮やかなオレンジ色のウミタナゴを釣ったことのある人もいると思いますが、あれがアカタナゴ。別種だったんですね。本コラムでも別種で扱うべきところで…

房総釣魚図鑑 No. 10 ウツボ

ウツボは底物釣りの、まさに外道。噛まれると何針も縫う大けがする危険生物です。見た目は怖いですが、ウナギやハモの仲間なので、味は良い。流通はせず、地方で消費されるのがメイン。房総では開きが名物ですが、不明にして食べたことはありません。見つけ…

房総釣魚図鑑 No. 9 イシダイ(シマダイ)

ご存じ「磯の王者」、磯底物師のメインターゲットです。王者も幼魚のうちはシマダイと呼ばれ小磯や漁港周りで良く見ます。写真は部原で、メジナ釣りの外道で掛かった20cm弱のシマダイ。いつか大きいのを釣ってみたいですね。 数が釣れることも

房総釣魚図鑑 No. 8 イシガキダイ

網目模様がイケてるイシガキダイの幼魚。寄浦漁港で釣りました。この後に紹介するイシダイの仲間です。イシガキダイとイシダイは老成すると模様が不明瞭になり、よく似た姿になりますが、イシガキダイは口の周辺が白くなり「クチジロ」、イシダイは黒くなり…

房総釣魚図鑑 No. 7 アナハゼ

アナハゼ・・・。よくこんなものまで写真を撮っていたなぁ(←魚に失礼)。寄浦の堤防で釣ったもの。魚の活性が低くて、何も釣れないという状況で、ポツンと釣れたりします。15cmくらいの小魚で、目の上に眉毛のような房が付いています。即リリースで、食べた…

房総釣魚図鑑 No. 6 アカメフグ

ご多分に漏れず、このフグも相当旨いらしい。でも、フグの素人調理は「ダメ、絶対」。福田蘭堂という釣り名人が、作家の志賀直哉の一家に自分が釣ったフグを振舞ったところ、危うく中毒を出しそうになり、志賀直哉に「やっぱりフグは怖いね」と言われた、と…

テトラから転落・骨折・経過

テトラから転落して右手首を骨折して2週間、手術してから10日が経ちました。抜糸して3日目で、手術跡はまだちょとグロいです。握力は半分くらいで、ひねるとちょっと痛みますが、日常生活はほぼ回復しました。釣りの復帰ももう少し? ボルトは7本でした。

房総釣魚図鑑 No. 5 アカカマス

龍島港で釣ったアカカマス。これもシーバス釣っていたらたまたま掛かりました。嬉しい外道です。塩焼きにしたら、身がホクホクしていて美味しかった。群れでいるので、まとまって釣れるらしいですが、そういう場面に出会えてません。いつか干物にするくらい…

房総釣魚図鑑 No. 4 アカエイ

シーバスを釣る人には、お馴染みといいますか、避けて通れない隣人、アカエイです。東京湾奥にも、木更津の干潟にも、なぜか南房総の磯にもいます。これが掛かると、電車道で、ドラグが止まることなく突っ走られ、何もできずにラインブレークなんてこともま…

アイゴのぜんまい

「房総釣魚図鑑」にアップするためアイゴについて調べていると、アイゴの腸は渦巻き状になっていることから「ぜんまい」と呼ばれて、地方によっては好んで食べられていることが分かりました。本当に美味しいのだろうか?それこそ臭みの元ではないのか?さら…

房総釣魚図鑑 No. 3 アオリイカ

上総湊で、エギングで釣った生涯ただ一匹のアオリイカです。流行ってますね、エギング。皆さん、あまりに必死なので、ちょっと引きぎみ。割って参入する意欲はあまりないです。私としては、浮フカセの合間に、釣れた小魚を使って泳がせ釣りをやってみたい。…