房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

目から鱗のフグ回避術

昨日、休暇を取って浮きフカセに行って来ました。

まず、岩井袋、次いで龍島港に行きましたが、平日なのに先行者がたくさん。みんな、働けよ(;^ω^)。さて、どうするか。竿を出せる場所を探しながら、内房を下るか。しかし、北風が強くて、沖には白兎が跳ねてます。思い切って風裏になる外房に行くことにしました。長狭街道を通って、房総半島を1時間半かけて横断です。

外房に出ると、読みが当たって海はおどろくほど穏やか。そして、どこに行っても釣り人ゼロ。「北風が吹いたら外房」&「内房は混む」、貴重な教訓となりました。内房が混むのは高速道路(館山道)で行きやすいからでしょうね。

前回、2月に行った勝浦の堤防に行きました。意気揚々と釣りを開始しましたが、恐れていたことが起きました。手前も沖もベビーフグの大群です。メジナはいるようですが、刺し餌がメジナの口まで届きません。

無理っぽいので、帰ろうかと思っていたところに、前回も会ったサヨリ釣りのおじさんが「隣、入っていい?」と現れました。「どうぞ、サヨリですか」と聞くと、「サヨリはもう終わり。サヨリの仕掛けでメジナが釣れるから、メジナを釣ろうと思ってね。先週は、30cmが釣れたよ」と言います。私は「メジナ狙ってるんですけど、フグが多くて」というと、「ああ、フグ多いよね。でもメジナが寄ってくるといなくなるけどね」と言いました。

そして!おじさん、あっという間にメジナを釣り上げます。それも次から次へと。しかも、コッパからサイズアップして、25cmアップも。

('◇')・・・。目がテンというか、開いた口が塞がらないというか。浮きフカセの私と何が違うのか。まず仕掛けはサヨリ用の親子浮きで、タナはかなり表層です。そして、刺し餌がジャリメです。刺し餌がの違い(私はオキアミ)はどうしょうもないですが、果たしてそれが要因でしょうか。

(いや、違う)。私は気づきました。浅タナでも刺し餌でも仕掛けでもありません。コマセの撒き方です!おじさんは、一か所に集中的にコマセを撒きます。すると、たちまちベビーフグが群がりますが、フグにエサを取られまいと、だんだんメジナがボイルしてきます。すると、ベビーフグたちは蹴散らされて、刺し餌がメジナの口に届くというわけです。

私のコマセは一層でした。これでは、メジナは表層まで沸いてこず、私の刺し餌はフグの層を突破できません。刺し餌がフグ層を突破できないなら、メジナに突破さればいい。目からウロコです。

よもや、よもやだ。メジナ釣り師としてふがいなし。穴があったら入りたい!コマセを一か所に撒き続けると、徐々にメジナが沸いてきて、勢い余って水面を叩くようになります。そこに、仕掛けを入れると、私も次々釣れだしました。そんなに大量にコマセを撒いたら、あっという間にコマセがなくなるかと思いきや、一度集まった後は途切れないように少量撒き続ければ、ボイル状態は維持されました。サイズは25cmクラスですが、手ぶら覚悟だったので大満足です。f:id:rioeyattchi:20210424175212j:plain帰ってから、メジナ釣りの指南書(「小里哲也と磯釣りに行こう(小里哲也)」、「浮きフカセ釣りで狙う磯のメジナ(高木道郎)」など)をつらつら読み返しても、このエサ取り回避法は出てないですね・・・。もともと私のコマセの撒き方は少なすぎるのは自覚していたのですが。まぁ、この場所独特の方法だとは思いますが、今回は勉強になりました。メジナは案外脂がのっていて旨そうです。f:id:rioeyattchi:20210424185548j:plain

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