房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

サンショウの移植

山菜シリーズ第3弾。今回はサンショウです。料理に使う、いわゆる「木の芽」です。タケノコの煮物や、ブリ大根の上に、彩と香りづけで乗せてありますね。脂の多い魚の煮魚を作ると、仕上げに木の芽が欲しくなります。鮮やかな緑の木の芽が加わると、見た目も、味もぐっと引き締まります。

木の芽は、スーパーで丁寧にプラスチックケースに入って売っていていますが、結構高いです。サンショウなんて、そこらに生えてるのに、ずいぶん強気な価格設定だな、と思って「そこら」を探してみると・・・。

ないですね。探すとない(^-^;。あっても、人の庭だったり。どこかに近所に1本生えていれば、好きなとき持ってこれるのになぁと、常々思っていました。

4月の下旬に、鎌取方面の山中で高さ20cmほどのサンショウの芽を何本か見つけました。料理の度にここまで摘みにくるよりも、いっそ・・・。

一本の芽を根を土ごと掘りだして持ち帰り、マンションの植栽の中に、そっと植え込みました。移植して2週間以上経ちましたが、枯れることなく元気です。新芽もでてきました。なかなか可愛いもんです。

これでサンショウは使い放題と喜んでいますが、一方で、植栽の手入れの際、抜かれてしまうのではないかという心配事が増えました(^-^;

f:id:rioeyattchi:20200507132215j:plain

ハマボウフウと明日葉

連休最終日、上総湊にボート釣りの下見に行って参りました。ついでに、ハマボウフウと明日葉を採ってきました。

ハマボウフウ>上総湊の浜は、ハマボウフウだらけ。いくらでもあります。一株掘り起こして、一本ずつに分けて持ち帰ります。赤い茎の部分はえぐいので、茎は短く、白い部分が多い方がいい。流水で砂を落とし、沸騰した湯で5分ほど茹でて、冷水にとる。一口大に切って、酢味噌(味噌2、酢1、砂糖1、みりん1、からし少々)に和える。

f:id:rioeyattchi:20200506204121j:plain

f:id:rioeyattchi:20200506172600j:plain<明日葉>明日葉の天ぷらが食べたくて、ずっと探していたのですがやっと見つけました。明日葉の天ぷらは、キスを釣ったときの、キス天のときに取っておきます( ^^) 。今回はお浸しに。沸騰した湯に茎を入れて1分茹で、それから葉を入れて30秒ほど茹でてから、冷水にとる。葉は一枚ずつまるめて集めて一人前の分量にしたのち、絞る。茎と合わせて器に盛り、鰹節を振り、めんつゆをかける。f:id:rioeyattchi:20200506204531j:plain<余談>明日葉は神津島に仕事で年数回通っていた時に、よく食べました。島の人に「そこらに生えてるよ」と言われ、よく見れば確かにいたるところに生えていました。本場?神津島で、この山菜を見分ける目を養ったのです。千葉では、なぜか千葉みなとのポートパークに生えてました。ハマボウフウも、明日葉も、次回、キスの天ぷらのお供にしようと思います。さて、キス、釣れるかな(^-^;

野草・山菜の天ぷら

ここのところ魚の天ぷらや唐揚げを作る機会があったので、野草・山菜を摘んで合わせて天ぷらにしました。

◆イタドリ◆新芽を摘みます。スカンポという名があるように酸味がありますが、芽はそれほどでもありません。爽やかな味わい。

◆菜の花◆ 揚げると黄色と緑が鮮やかになります。ほろ苦い味わいです。 さすがに時期が遅くほとんど花は終り、種になってました。菜の花は、セイヨウアブラナ(葉が茎を抱える)とセイヨウカラシナ(葉が茎から枝状に伸びる)の二種類があり、どちらも食べられる。売っているのは食用に栽培したアブラナの花芽。写真はカラシナ

◆アザミ◆葉にとげがあって触ると痛いですが、揚げるとパリパリになり、天ぷらの衣をつけると気になりません。ほのかにシソのような風味があります。

ユキノシタ◆上の3種は近所の川辺で摘みましたが、ユキノシタ養老渓谷で摘みました。葉が厚くて、多肉植物のような感触です。天ぷらにするともちっとした食感です。

f:id:rioeyattchi:20200506211511j:plain<天ぷら>180度の油でさっと揚げます。葉物ですので、衣のつけすぎと、火の通し過ぎに注意。それぞれ、酸味、苦み、風味、食感など、特徴があり大変美味しかったです。しかし、少々量が多すぎました。山菜摘みも、つい夢中になってしまいます。魚をメインにしたいなら、山菜は1種類につき2つまでとか、決めといたほうがいいですな。反省。(*_*;

f:id:rioeyattchi:20200504165428j:plain

 

養老川

先週、外房に釣りに行きましたが、新型コロナウィルスの影響で、いろいろなところで駐車場や漁港に入れなくなっております。釣りは、密集、密閉、密接でないと思うのですが、地元が「来るな」というのでは仕方ありません。さて、どうしたものかと考えたとき、思い浮かんだのが養老川です。昔はヤマベ(オイカワ)釣りによく行ったのですが、とんとご無沙汰で、最後に行ったのが15年前です。f:id:rioeyattchi:20200504003754j:plain正直、ヤマベなんてちょろいだろう、と舐めてかかっておりましたが、まったく釣れず・・・、これがブランクというものでしょうか。移動を繰り返して最初の1尾を釣るのに2時間かかりました。釣れたのは、ヤマベではなく、カワムツでした。15年前は見なかった魚ですが、ダムができて魚種が変わったのか。それとも地球温暖化のせいでしょうか。f:id:rioeyattchi:20200504004452j:plain続いて、なんと稚アユが釣れました。エサはサシです。(@_@)f:id:rioeyattchi:20200504004749j:plainやっと、ヤマベ(オイカワ)が釣れました。!(^^)!f:id:rioeyattchi:20200504004904j:plainハヤ(ウグイ)も釣れました。これは定番です。f:id:rioeyattchi:20200504005121j:plain結局、カワムツ×16、ヤマベ(オイカワ)×6、アユ×2、ハヤ(ウグイ)×2、の26尾釣れました。久々の川釣り、時が経つのを忘れて楽しみました。釣果の方は何とかなって、ほっ。(*´з`) (嫁曰く、みんな同じにしか見えない↓)f:id:rioeyattchi:20200504005431j:plain唐揚げにして、おいしくいただきました。2度揚げ(薄力粉をまぶし、160度で5分、200度で3分)したので、頭、骨も食べられます。カワムツ、ヤマベ(オイカワ)、ハヤ(ウグイ)はほろ苦い味わい、アユは身に特有の味があり違いました。さすが。( ^^) f:id:rioeyattchi:20200504010422j:plain

蘇我「山ちゃん」

これまで「芝浜」「松膳」を紹介してきましたが、今回は「山ちゃん」です。勝手ならが、この3店を「蘇我の3名店」と呼ばせていただきます。蘇我の呑み助の常連さんたちとしゃべっても、およそ異口同音のことをおっしゃいます。

f:id:rioeyattchi:20200428131402j:plain「山ちゃん」は創業が古く、「吉田類の酒場放浪記」でも紹介されております。「山ちゃん」の名物といえば「重ね」です。一丁豆腐にもつ煮込みをかけ、刻んだ玉ねぎをひとつかみ。これで600円。ただ、これがメインのお店かというと、必ずしもそうではないです。f:id:rioeyattchi:20200428131434j:plain人気は日替わりの安くて盛りの良い刺身や魚介です。この日はカツオのたたきをいただきました。ホワイトボードに書かれた日替わりの品は見る見る売切れていきます。「山ちゃん」はできるだけ早い時間に行くのがコツです。

f:id:rioeyattchi:20200428134511j:plainさて、ここまで「重ね」や刺身の話をしてきましたが・・・。私がこのお店で一番旨いと思うのは、実は「焼き魚」です!注文してから金櫛を打って、カウンター正面の炭火グリルで焼き始めます。焼き上がるまで、たっぷり20分。塩振って焼くだけの料理が、こんなに旨くなるのかと、まじめに焼き魚の概念が変わりました。この日は、メバルを頼みましたが、魚はカマス、イサキ、アジ、イワシなど日によって変わります。

f:id:rioeyattchi:20200428131452j:plain焼くまで時間がかかるので、最初に注文しておいて、飲みながら焼き上がるのを楽しみしております。

興津東港→天津港

金曜日に興津東港に行ってきました。11時着と遅くなりましたが、浮きフカセ、スタートです。

f:id:rioeyattchi:20200427130910j:plain最初から小サバがひっきりなしにくる。やっと手のひらサイズのメジナ1尾と、昼間なのにアジが1尾釣れました。この日は大潮だから潮が動いてどんどん魚は変わるはず。勝負は潮が上げてくる夕方、と思ったら遠くから呼ぶ声が。なんでも駐車場閉めるから、車どけてほしいとのこと。だったら駐車料金500円返してくれ、と思わなくもなかったが、時期が時期だからやむなし・・・。

f:id:rioeyattchi:20200427131011j:plain気を取り直して、興津を出て移動することに。部原にしようかと思ったが、あそこはサーファーが来るのでさらにピリピリしていることだろう。とりあえず南下することに。海沿いの漁港には「緊急事態宣言が出ているので立ち入り禁止」というところが多かった。ようやく入ることができたのが天津港。初めて来ましたが、足場も良く、水深もあり、いい雰囲気。

f:id:rioeyattchi:20200427131048j:plainすでに15時過ぎていましたが、再スタート。すると、手のひらメジナが連発です。サイズアップを目指していると、またもやアジが来ました。電気ウキを出して、19時までやりましたが、メジナのサイズアップは叶わず。手のひらメジナが10尾くらいと、アジが8尾釣れました。

f:id:rioeyattchi:20200427131122j:plainアジ合計9尾(20cmサイズ)とメジナ2尾(22cm)を持ち帰りました。アジはカルパッチョ、天ぷら、メジナは刺身と潮汁にしました。メジナは意外とうまかった。

f:id:rioeyattchi:20200427131453j:plain

クリガニその2

クリガニを求めて今日も〇ップマートへ。昨日食べたのに、全く飽きません。というか、3杯茹でて、1杯スカで、1杯嫁にあげたので、結局1杯しか食べておらず、やや欲求不満だったのです(^^;)。昨日の夜の段階で結構残っていたので、今日もあるはず。まさにかに道楽♪

ありました!あれ、昨日の売れ残りじゃないゾ。賞味期限が延びてるから、今日入ったようです。昨日より高くなっている。ふむふむ・・・。昨日は2杯200円、3杯250円で、今日は2杯250円、3杯370円。値段は高くなっているが、ほぼ比例配分です。比例配分なら昨日は3杯300円でないとおかしいのですが、250円。してみると、やはり1杯がスカというのはちゃんと理由があったというわけですな。ということは、今日は・・・!

f:id:rioeyattchi:20200415164946j:plain

ジャーン!3打数3安打、打率10割。よだれが。昨日は水から茹でましたが、今日は沸騰させてから茹でました。ネット情報だと、「水から茹でないと味が抜ける」という意見と、「沸騰させてから茹でないと味が抜ける」というまったく正反対の意見があったので、今日は沸騰バージョンで試しました。

f:id:rioeyattchi:20200415164855j:plain

記憶をたどって両者比べてみると、水からのほうがミソが黒っぽくて、より風味が強かったような気がしました。沸騰バージョンは手堅いというか、茹でて売っているものに近いかな?すきずきあると思いますが、私は「水から」に軍配を上げたいと思います。二夜連続クリガニ祭り、安くて旨くて大満足でした。