房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

浮きフカセ釣りでの腕の負担を軽減する方法

最近、浮きフカセ釣りをしていると、たびたび右腕がつります。歳のせいとは思いたくないですが、だんだんひどくなってきていて、釣りに支障がでてきてます。何とかしなければ。

対策としては、右腕に負担がかからないように、①魚を引き抜くときに両手で上げる、②そもそも引き抜かず、もっとタモを使う、③竿掛けを使って腕を休ませる、など考えられます。それから、④軽いタックルを使うという手もあります。これについて、以下一考。

まず、竿ですが、カタログ上の重量がいくら軽くても、重心が手元から遠ければ、いわゆる持ち重りのする竿になります。がまかつの竿には、持ち重りを表す値として「モーメント」が示されています。竿の重量(kg)×竿尻から重心までの距離(cm)だそうで、この数値が小さい方が持ち重りしないわけです。

私の今使っている、シマノの竿(EX磯2号48-53)で、重心を測ってモーメントを計算してみると、21~22くらいで、がまかつの竿と比べてもそん色ない値でした。この竿はズームロッドなので、伸ばしていない状態では意外と手元重心になっているようです。竿の重量も210gで、決して重くない。竿を替えても、あまり効果ないかもしれません。

次にリールです。筆者はリールについてはシマノ党で、シマノ前提となりますことをご容赦ください(^^;)。今使っているのは09アルテグラ2500で、275gあります。最新の2500番台のリールで最も軽いものは、ヴァンキッシュで170gです。100gの差があれば、効果はありそうです。

ただ、リールを付けた状態のバランスがどうなのか。「軽いリールを付けたせいで、重心が竿先になり、持ち重りが発生する」ことはないのだろうか。計算すれば分かりそうですが、手っ取り早く、実測してみました。

まず、竿をリールの持ち手部分を紐でつるします。リールなしの状態で、竿尻にペットボトルをぶら下げ、水を注ぎます。竿が平行になるまで水を注ぎ、水の重さを測ります。次に、09アルテグラを付けて、同様に竿が平行になるまでの水の重さを測ります。次に、ヴァンキッシュで測りたいですが、手元にないので、代わりにエクスセンス(195g)で、平行になる水の重量を測ります。

結果は、以下のようでした。

  • リールなし      395g
  • エクスセンスタックル 400g
  • アルテグラタックル  410g

(;´・ω・)? なんか、大差ないね。竿尻までの距離に対し、握り部分までの距離は半分の半分ってところだから、重量は倍の倍で、竿を平行に保つのに必要な力は、エクスセンス1.6kgに対し、アルテグラ1.64kgということでしょうか。まとめると、次のようです。

  • <竿を平行に保つ力=A、タックル総重量=B>
  • アルテグラタックル :A=1.64kg、B=210+275=485g
  • エクスセンスタックル:A=1.6kg、B=210+195=405g

リールが軽くなると、タックル総重量Aは軽くなります。竿を平行に保つ力Bも小さくなりますが、その差はわずかです。「重量は軽くなったのに、平行に保つ力は変わらない」ため、ひょっとすると、エクスセンスタックルは、アルテグラタックルより「持ち重りがする」と感じるかもしれません。しかし、それは錯覚で、竿を平行に保つ力もわずかに減っています。それに加えて総重量も軽くなっているので、体の負担はエクスセンスタックルの方が小さいといえそうです。

結論として、私の場合、①竿を替えてもあまり負担軽減効果はない。②軽いリールを使うとそれなりに効果はある。ということで、早速ヴァンキッシュを購入しようと思います!

なぜそんなに決断が早いかというと、何年か前から浮きフカセのリールを替えようと思っていて、機種選定までしているのですが、持病の「まだ使える」病が出て、買えずにおりました。これでやっと踏ん切りがつきました。

ちなみに、想定していた機種はツインパワーです。ツインパワーの方が頑丈そうで、磯釣りに向いていそうですが、軽さはヴァンキッシュですね(ちょっと値は張りますが)。まー、ヴァンキッシュで磯釣りする人は珍しいでしょうね・・・。