今朝、千葉~船橋くらいの範囲で青潮が出ておりました。これは南船橋の辺です。妻にこの写真を見せたら「きれい!」といいました。見た目は鮮やかなエメラルドグリーンですが、生物にとっては恐ろしい毒水です。
青潮は、東京湾の底の方にある貧酸素の水塊が表層に上がってくる現象で、青潮が来ると生物は窒息して死んでしまいます。
夏に表層の暖かい水と、底の冷たい水が混ざらなくなります。これを成層といいます。太陽光を浴びて大発生した植物プランクトンの死骸が底に溜まり、バクテリアによって分解されるのですが、その際に酸素を使ってしまうので、冷たい貧酸素の水塊が生じるのです。
表層の暖かい水と、底層の冷たい水はいつまでも分離しているわけではなく、季節が変わると再び混ざります。穏やかに混ざれば青潮にならないのでしょうが、陸から強い風が吹くと、表層の水に引っ張られて、一気に底の水が湧き上がってくると青潮になります。
しかし、ここ数日で強い風が吹いておりません。なぜ、青潮になったのか不明です。個人的には、9月に入り急に寒くなったので、少しの風で冷やされた表層の水が潜り込んだのかな、と想像しております。
昨日、ハーバーシティ蘇我に遊びに行ったら、浅いところにクロダイが何尾も泳いでいて、「クロダイ増えているのかな?今度釣ってやろう(ハーバーシティは釣禁ですが)」とか思っていたのですが、青潮から逃げてきたのですね。逃げ切ってくれると良いのですが。千葉のシーバスも当分ダメかもしれません。
<追記>
9/28ごろ、また青潮が発生したようで、千葉港周辺には死んだ魚が浮かんでました。シーバスも、ノーバイトが続いております。収穫の秋はいつくるのでしょう。