房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

老後の楽しみとしてのギター

45歳でギターを始め、今52歳だから、もう8年めです。あれ、44歳からだったけ?キリがいいので45歳にしときます。今となっては8年でも9年でも、どちらでもいいです。

 家にある「誰も使わないけど捨てられない」ギターを、正月お屠蘇を飲みながら手に取ったのがきっかけでした。その時、教本を見ながら、カッコウ(ソミ ソミ レドレド~♪)を弾いて、案外弾けるものだなと思いました。

 そこから2年くらいは毎日かかさず5分でも弾くようにしました。苦労したのは左手の運指で、左手の人差し指、中指、薬指、小指を別々に動かすのが、大変でした。指が開かず、プルプルとひきつっていました。1日でもやめてしまうと、動かなくなる気がして、とにかく毎日弾きました。

 クラッシックギターの教本を見て練習していたのですが、教本だけだったら、挫折していたと思います。何せ、辛い。弾きたい曲があるから頑張るのだけど、教本の曲にそれほど思い入れはないです。例えば、定番の「禁じられた遊び(愛のロマンス)」なんかもう、辛かったですね(涙)。辛いのに、つまらない。

 やめずに済んだのは、インターネットのu-フレットという無料サイトのおかげです。このサイトには、日本の歌謡曲が何万曲もアップ(海外も有名な曲はカバーされてます)されていて、歌詞の上にコードダイアグラム(弦と指の位置の図)を載せて、自動スクロールするというものです。コードを憶えなくても、じゃらーん、と弾き語りができてしまうのです。教本と違って「歌いたい曲」がいくらでも弾けるのです。ダウンストロークで、じゃらーん、じゃらーんと、最初に弾き語ったのは「残酷な天使のテーゼ」でした(笑)。

 よく、初心者は「F」コードでつまずくと言われます。これはセーハ、つまり、人差し指で全部の弦を押さえるのが難しいわけです。セーハを含むコードをバレーコードと言い、Fはバレーコードの一つです。私もu-フレットで、バレーコードの多い曲を弾くと、握力がなくなり、弾き終わると左手をイテテと振っていました。

 人に「Fが難しいでしょ」と言われると、ポカンとしていました。私はコードを憶えてなかったからです。「ああ、セーハね」というと、今度は相手がポカンとします。「バレーコードでしょ?」と聞き直しても、ポカンです。世の人は、C、D、E、F、G、A、Bと、コードの練習をするようです。その意味で、私にFの壁はありませんでした(ちなみに、今ではメジャーコードくらいは憶えています)。

 ソロギターは教本から、弾き語りはネットから勉強したわけです。今でも、ポロンポロンとソロギターやって、飽きてくるとu-フレットで曲を見つけて弾き語るのがパターンです。

 さて。「楽器演奏は脳にどのような効果をもたらすか」という動画を見て、私は膝を打っております。なにせ・・・。 楽譜を見て、左右の手でまったく別の動きをし、歌い、楽譜をめくる(タブレットの画面を送る)という作業を、リズムに乗りながらやるのは、ほとんど曲芸といって良く、最高の脳トレと思います。さらに、伴奏となると、人の声や曲に合わせる必要があるので、別の脳を使うことになります。

 ギターを始めた人の9割は1年で挫折するそうですが、私はますます盛んです。ここ数年は、紅白がらみで楽曲の幅を増やしています。例えば、星野源「恋」、Foolin「パプリカ」、LiSA「紅蓮華」「炎」、YOASOBI「夜に駆ける」、瑛人「香水」など、u-フレットで楽しんでます。

 歌の上手な妻にも歌ってもらっています。老後の趣味として、最強ではないでしょうか。我流でなんとなく満足してしまっていますが、いつかちゃんと習おうという気持ちはあります。これは、老後でもいいのかな、と思っています。f:id:rioeyattchi:20210830145226j:plain