房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

車を買う

 現在乗っている車は、初代エクストレイル(2000-2007)で、2011年に中古で買った。確か、5年落ち、2万キロくらいで、150万円くらいだったと思う。その前はマツダのトリビュートに乗っていたが、追突事故に遭い、似た車ということで車屋が勧めるものに乗り換えた。惚れこんだ買ったわけじゃないので、この車に対する思い入れはあまりない。2、3回車検に出したら乗り換えようと思っていたが、年間6,000kmくらいしか乗らないし、どこも壊れていないので、ずるずると10年乗ってしまった。

 次の車検が1年後に迫ってきたので、本気で車を探し始めた。実は「もう一回車検通す」という考え方は、なくはない。走行距離は6万キロ程度だし、なにせ、どこも壊れていないのだ。何故、乗り換える気になったかと言えば、車は平気でも、ドライバーの運転の方が怪しくなってきたからだ。

 欲しい装備は「バックモニター」と「衝突被害軽減ブレーキ」。某中古車販売店のホームページで、この装備で、「2万キロ以下」、「150万円以下」で検索すると、だいたい次の車種が出てくる(※軽以外)。

 ・ノート(日産)

・タンク(トヨタ

・フリード(ホンダ)

  ノートは車高が低く、妻が車酔いするのでNG。フリードは3列6人乗りで大きすぎる。タンクは前から少し気になっていて、見るたびに「こんなのでいいんだよなぁ・・・」と呟いていた。タンクなら、税・諸経費込みで150万円で買えそうだ。

 一方新車だと、「2020安全なSUVランキング」で1位なのは、マツダのCX-30である。確かにこいつは素晴らしい。「バックモニター」と「衝突被害軽減ブレーキ」は標準装備だ。私は以前、マツダのトリビュートに乗っていたこともあり、マツダ車のハンドリングに好感を持っている。マツダホームページのweb上の見積もりでは、一番ベーシックなモデルで税・諸経費込みで「¥2,723,520」と出た。うーむ、高い。

  新車なら270万円で15年、中古なら150万円で10年、どっちが得か、などと考えているうちに、「死ぬまでにあと何回車を買うのだろう」と気になってきた。

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  平均寿命(81歳)まで生きるとすると、中古を絡めると2回、新車を乗り継ぐと1回だ。ここでもう一つ、自動運転という視点を加える。ネットの記事を総合すると、2030年にはレベル4か5の自動運転車が普通に市販されていそうだ。

 <シミュレーションA(中古車)>

今回、150万円で中古車を買い、10年後の62歳で自動運転車を買うと、まだまだ高いのではなかろうか。しかし、どんどん衰える運転技術をカバーするには自動運転車を買わざるを得ないだろう。そして時が経ち、頑張って買った自動運転車も15年後の77歳で手放し、もう一度買わねばならない。この歳で150~270万円の出費となるが、年齢的にこの車はあまり乗らないだろう。ひょっとすると、77歳で新しい車を買う気力はないかもしれない。「まだちょっとは乗りたいけどなぁ」と未練をのこしつつ、ここで打ち止めになるかもしれない。

 <シミュレーションB(新車)>

今回、270万円で新車を買うと、15年後の67歳で自動運転車を買うことになる。このころは技術も価格も小慣れているのではなかろうか。これは82歳まで乗れる。この歳まで生きていたとしても、ここで車を手放すのが、ソフトランディングではなかろうか。

 

ということで、シミュレーションB(新車)の方がいろいろと合理的に見える。今度、マツダの販売店で見積をとろうと思っている。それはそれとして、車という定規で人生を測ってみると、残りの人生はそう長くないことを知り、軽いショックを受けた。