房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

電動ポンプの検討

毎回ゴムボートをフットポンプで膨らませるのは、結構な時間と労力が必要です。釣行前、少しでも時間の節約、かつ体力を温存するため、充電式の電動ポンプの購入を検討してみました。

まず、ジョイクラフトのオフィシャルなポンプ。ボートを購入した際に、同時購入した方も多いのではないでしょうか。

最大圧力は100キロパスカルで、設定した圧力に達すると自動停止する機能があります。重量は1.7kgですが、電池は別になります。12Vのバッテリーは重量1.5kg、3,000円くらいですかね。合計すると3.2kgで、23,000円というところでしょうか。

しかし、今の時代にワニ口クリップで鉛バッテリーに繋ぐのもいささか古くさい。リチウムイオン電池内蔵で、もっと小型軽量なものはないか。そう思って探していると、SUP(Stand Up Paddle)用のポンプがいくつか売っておりました。スペックはどれも似ています。最大圧力は20 PSIで、自動停止機能あり。重量は1.3kgで、バッテリー内蔵です。お値段は14,000円くらい。これは良さそうですが、果たしてゴムボートに使えるでしょうか。そもそもボートを膨らませるのに必要な圧力ってどのくらいでしょうか。

ジョイクラフトによると、設定圧力は下記の通りです。

  • ボート本体チューブ 0.2~0.25バール(200~250 ミリバール)
  • エアキール0.35バール( 350 ミリバール)
  • 高圧エアフロア0.5バール( 500 ミリバール)

ふむふむ。ジョイクラフトのポンプの最大圧力が100キロパスカルで、SUP用のポンプの最大圧力が20 PSI。そして、ボートの設定圧力が0.2~0.25バール・・・。なんのこっちゃ~!! (ノД`)・゜・。

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という訳で、ちょっと圧力の単位を勉強しました。

パスカル(Pa)とバール(bar)は、「1パスカル=10万バール」という関係です。古いのはバールですが、国際的にバールをやめてパスカルに統一しましょうということになり、日本は1999年からバールをやめてパスカルを採用しています。気象の分野で用いられていた「ミリバール(=1/1000 バール)」は「ヘクトパスカル(=100 パスカル)」に置き換わりました。日本は生真面目に切り替えましたが、いまだにミリバールを使っている国は多いようです。

PSIは、ポンド・パー・スクエア・インチで、1インチ平方に何ポンドの圧力が掛かっているかという単位です。国際単位はメートル・グラムですが、欧米は根強くポンド・インチを使ってます。欧米か! ( `―´)ノ

換算すると、「1バール=14.504 PSI」だそうです。以下に表にまとめました。

ジョイクラフトポンプの最大圧力、SUP用ポンプの最大圧力、本体、エアキール、エアフロアの設定圧力を換算すると、それぞれ以下のようになります。

  • ジョイクラフトのポンプ最大圧力:100 kPa=14.5 PSI
  • SUP用ポンプ最大圧力:20 PSI=137.9 kPa
  • ボート本体の設定圧力:0.2~0.25 bar=2.9~3.6 PSI
  • エアキールの設定圧力:0.35 bar=5.1 PSI
  • 高圧エアフロアの設定圧力:0.5 bar=7.3 PSI

SUP用ポンプを使う観点でまとめると、次のようです。

  • ジョイクラフトのポンプ(100 kPa)よりハイパワー(137.9 kPa)
  • ボート本体を膨らませるときの設定は、2.9~3.6 PSI
  • エアキールを膨らませるときの設定は、5.1 PSI
  • エアフロアを膨らませるときの設定は、7.3 PSI

という訳で、SUP用のポンプは、ジョイクラフトのポンプより軽量で、お安く、ハイパワーであることがが分かりました。しかも電池内蔵です。問題は、ジョイントです。これが、ジョイクラフトのボートにフィットするか?

これがまた悩ましいのですが、写真や映像を見る限りでは、いけると判断しました。しかし、こればかりはやってみないと分かりません。もしダメなら、ジョイクラフト用のバルブアダプターを購入して、ビニールテープやら結節バンドやらで無理やりくっつけるんでしょうね。不細工ですけど。以上、検討編でした。実際に使えるかどうかについては、購入・検証編になります。いつアップするかは、未定です。秋くらいかな。 Σ(゚Д゚)