房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

房総釣魚図鑑 No. 50 マアジ


五十音「マ」シリーズ、トップバッターはマアジ。これまで釣った魚の尾数でいうと、メジナ、シロギスに次いで多いのがマアジです。サビキなどでマアジをターゲットに釣行することはないですが、メジナ釣りをやっていて、アジ狙いにシフトすることは結構あります。やっぱり魚屋に並ぶ魚は嬉しいですね。外房でも脂の乗った黄金アジが釣れることがあります。パワーや太さが普通のアジと段違いで、ゼイゴの殺傷力?が半端ないです。焼くと脂がしたたって、独特の風味があります。つくづく、魚の味は食べているエサで違うと実感します。しばらく食べてないので、また出会いたいアジ(味)です。

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房総釣魚図鑑 No.49 ボラ

ボラというと、都会のどぶ川をゆうゆうと泳ぎ回る、臭い、汚い魚というイメージが強いのではないでしょうか。釣りをする人でも、タモが臭くなるといって嫌う人は多いですが、私は「大」好きです。浮きフカセをやっているときに、ボラが寄ってくるとワクワクします。サイズがあって引きも楽しめます。でも、コマセはついばんでも、刺しエサは見切られて、なかなか針掛かりしてくれません。外海で釣れるボラは美味しいです。刺身は、脂は少ないですが、味があって美味いです。漁業実習で獲れたスズキとボラを刺身にして出すと、ほとんどの学生がボラの方が美味しいと言います。ボラのへそといって、そろばん玉のような胃があり、焼くと砂肝そっくりな食感でなかなかイケます。あとは、カラスミ(卵巣)ですが・・・。残念ながら、卵巣の入っているボラは釣ったことありません。房総でも釣れるらしいのでは、いつかは!

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魚の視力ランキング

釣りをする人は魚の視力が気になるのではないでしょうか。魚の視力は、網膜の視細胞密度と水晶体の焦点距離から計算されています。ここでは、この手法で算出された、いろいろな魚の視力のランキングを紹介します。

◆魚の視力ランキング◆

1 位 フウライカジキ 0.56 ( 文献1 )
2 位 バショウカジキ 0.53 ( 文献1 )
3 位 シイラ     0.50 ( 文献1 )
4 位 ビンナガ    0.49 ( 文献2 )
5 位 キハダ     0.49 ( 文献2 )
6 位 クロカジキ   0.44 ( 文献2 )
7 位 メバチ     0.44 ( 文献2 )
8 位 シロカジキ   0.44 ( 文献2 )
9 位 カマスサワラ  0.42 ( 文献1 )
10 位 マカジキ    0.38 ( 文献2 )
11 位 カンパチ    0.33 ( 文献1 )
12 位 メカジキ    0.31 ( 文献2 )
13 位 クロマグロ   0.28 ( 文献2 )
14 位 マダイ     0.28 ( 文献3 )
15 位 マハタ     0.24 ( 文献4 )
16 位 ブリ      0.23 ( 文献5 )
17 位 タチウオ    0.22 ( 文献6 )
18 位 チカメキントキ   0.17 ( 文献4 )
19 位 ホオセキハタ     0.16 ( 文献4 )
20 位 キビレ     0.16 ( 文献4 )
21 位 マダイ     0.16 ( 文献4 )
22 位 ウマヅラハギ  0.16 ( 文献4 )
23 位 ソコマトウダイ    0.15 ( 文献4 )
24 位 カサゴ     0.15 ( 文献4 )
25 位 チダイ     0.15 ( 文献4 )
26 位 ホウボウ    0.15 ( 文献4 )
27 位 クロダイ    0.14 ( 文献4 )
28 位 クサフグ    0.14 ( 文献4 )
29 位 サバ      0.13 ( 文献4 )
30 位 メジナ     0.13 ( 文献4 )
31 位 ワキヤハタ   0.13 ( 文献4 )
32 位 ゴウシュウマダイ   0.12 ( 文献7 )
33 位 ニザダイ    0.12 ( 文献4 )
34 位 スズキ     0.12 ( 文献4 )
35 位 マアジ     0.12 ( 文献4 )
36 位 ブリ      0.11 ( 文献4 )
37 位 ニギス     0.11 ( 文献4 )
38 位 シマイサキ   0.10 ( 文献4 )
39 位 ブラックバス  0.10 ( 文献8 )
40 位 ユメカサゴ   0.09 ( 文献4 )
41 位 ヒイラギ    0.09 ( 文献4 )
42 位 アカメフグ   0.07 ( 文献4 )
43 位 テンジクダイ  0.07 ( 文献4 )
44 位 アオメエソ   0.06 ( 文献4 )

※ダブっている魚種は、研究者が異なる場合です。また、同一研究で同一魚種複数の個体で視力を求めている場合は、最高の値をピックアップしました。

<引用文献 >

文献1 Tamura & Wisby, 1963
文献2 Kawamura et.al, 1981
文献3 Shiobara et.al, 1998
文献4 Tamura, 1957
文献5 宮城ら, 2001
文献6 Kawamura & Ohashi 1988
文献7 Pankhurst 1994
文献8 Kawamura & Kishimoto 2002


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ここでいう「視力」は人間と同じ単位ですのでイメージしやすいですね。人間はよい人で2.0とか1.5とか視力がありますが、魚は最高で0.5くらいです。

この差は、空中と水中という環境の違いによるものと考えられます。どんなにきれいな水でも透明度は50mくらいでしょう。空気は冬場の富士山を考えれば、軽く100km先でも見通せますからね。水中は物理的に見通せないので、陸上のような視力は必要ないのです。

魚の視力ランキングをみると、上位はマグロやカジキなど外洋の大型プレデターが占めます。これも、同じ理屈で、水がきれいな外洋は遠くまで見通せるので高い視力は捕食に有利です。一方、淡水の魚ではブラックバスの0.1という値が求められています。淡水は濁りが多いので、見通せる範囲も限られることから、良い視力が必要ないのでしょう。

房総釣魚図鑑 No. 48 ホウボウ

元名海岸のボートで、キス釣りの外道で釣れたホウボウ。カサゴ目ホウボウ科の魚です。胸びれの軟条(とげ)が6本、脚のように発達していて海底を歩き回ります。胸鰭は蝶々の羽のように広がり、青い美しい模様があります。同じ場所に棲んでいるキスやコチの地味な外見と比べると、異彩を放ちます。頭ばかり大きくて、身は少ししかないですが、身自体はコチに似ていますね。煮るといい出汁が出ておいしいです。近所のスーパーで、特大サイズのホウボウが売られているのをたまに見ます。値段もそんなに高くないので、今度買ってみようと思います。

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房総釣魚図鑑 No. 47 ブリ(ワカシ)

このサイズをブリとは申しませんが、魚種的(標準和名)にはブリですので、ご容赦ください。最初に釣ったのは沖磯の浮きフカセでした。やっぱり、小なりともブリですので、嬉しかったことを憶えています。何か、釣り師として一つ成長したような気分になりました。陸っぱりのデイシーバスの外道で、かなり釣れたシーズンがありました。また、秋のシーバスボートで、鳥山を追いかけるパターンも経験しました。ガツーンとヒットして、引きも強いから、大興奮です。まさに、スポーツフィッシング。もちろん、食べても旨い。

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房総釣魚図鑑 No. 46 ブダイ

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洲崎で釣ったブダイ。35cmくらい。メジナ釣りをしているとき、エサをハバノリにしたらたちまち釣れました。以来、ハバノリを見るとブダイを思い出して、時々針に付けたりしますが、洲崎以外ではヒットしていません。ブダイは鍋にして食べました。身がぷりぷりしていて美味しかったです。ちょっとフグっぽかったです。きっと、唐揚げもいけると思います。ブダイは醜鯛という字があてられることもありますが、妻に「きれいな魚だね」と言われ、なるほど、と思いました。曇りのないまなこは大切ですね。

房総釣魚図鑑 No. 45 ヒラメ

写真は昨年の夏、片貝で釣れた40cmのヒラメです。この日は浮きフカセに反応がなく、早じまいを余儀なくされました。帰り際、「やり残したことはないか?」と自問し、「車にルアータックルがあったな。せめてセイゴでも」と思って、ルアーをキャストしました。すると、2投目でバイトがありました。期待を込めて、同じラインをリトリーブすると今度はフックしました。手ごたえは軽く、カンカンカンと竿をたたく感じで、あまり大きくないシーバスだな、と思っていると、何だか茶色い魚体が。「え゛、ヒラメ!?」。慎重にネットで取り込みました。いい土産になりました。悪あがき、すべしです。

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