房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

上総湊(ボート)

 4/7(土)に念願のゴムボートと1馬力エンジンのセットを注文した。4/20(金)に休暇をとっていたので、この日に進水式をするつもりだったが、肝心の荷が届かなかった。その後の週末はいろいろと行事が続いて、やっと空いたのが一か月後の5/19(土)だった。天気予報では、昼ごろ南東の風から北西の風に逆転する予報で、逆転する合間の2-3時間は風が止むという。釣りは無理だと諦めていたが、急きょ、釣行を決めた。

 風のやむ時間にあわせてゆっくりめに家を出て、途中釣具屋でジャリメを1000円分買い、10:45頃に上総湊についた。風と波を確認すると、どうやら大丈夫そうだ。早速準備にとりかかる。ボートを砂浜に運び、膨らませる。2人用のスモールボートなので、フットポンプで十分だ。エンジンをとりつけ、釣り具を積み込む。それから、酒を振りかけ安全を祈願した。

 時刻は11:30。いざ出航!意気揚々と蹴りだしたが・・・。座板に刺さる旗竿が邪魔で乗り込むのに手間どる。座板に座ってみるが、はじめてでオールが上手く引けない。丸っこい船型なので、とっさにどっちが前か分からなくなる。もたもたしているうちに、波くらって浸水・・・。ぎやぁぁ・・・。

 やむなく、一度浜に引き返し、荷物を全部おろしてから、ボートを裏返して水を出す。やれやれ。これが洗礼というやつか。進水式がとんだ浸水式だ。気を取り直して、二度目のテイクオフ。波を食らって若干水が入ったが、今度は沖に進んだ。この日はちょっと波が高かった。

 オールを引きやすいようにイスの位置を調整し、ようやく、普通に漕げるようになった。事前にオールを引くシミュレーションをやっておけば、まごつかなかった。エンジンのことばかりに気を取られ、オールを引くことを忘れていた。

 沖でガソリンを入れ、何回かリコイルスターターを引くと、点火した。少しアイドリングしてから、回転を上げてみる。ビーンと甲高い音がする。結構、力強い。しかし、蛇行してなかなかまっすぐ進まない。「これ結構難しいぞ・・・」。進みたい方向の逆の方向にハンドルを推す感覚が分からない。右へ進みたければ左に推し、左に進みたければ右に推す。何度やっても間違え、船が円いせいもあり、くるくる回ってしまう。犬(船)が西むきゃ尾(スクリュー)は東なのだが、こればっかりは練習しかなさそうだ。

 一通り、動作確認が終わったので、釣りを始めることにした。実のところ確認や準備が不十分だったから、あれがないだの、これがおかしいだので、釣りまでたどり着かなくてもやむを得ないと思っていた。トラブルがなかったのは幸運だった。良品を送ってくれたジェイモとジョイクラフトに感謝したい。

 エンジンを切って、仕掛けを投入し、ボートを風で流す。100mくらい流したところで、ぐぐぐっとキス特有のアタリがあり、15cmのキスが釣れた。ボートを浮かべられた上に魚まで釣れた。これ以上何か望んだらバチが当たるというものだ。500mほど流してから、エンジンを始動し、再度風上へ戻る。これを繰り返す。漕がなくていいから本当に楽だ。この日は3時間で20cmの良型を頭に13尾釣れた。シーズン初めだから、こんなものだろう。

 14時に上がろうと思っていたが、14:30まで延長し、陸に上がった。いったん車に戻り、ボートを乗せる馬を準備する。ボートを担いで馬に乗せ、ポータブルシャーワーで砂を落とす。波が入ったせいで、かなりドロドロになっていたが、何とかシャワーのタンクの7リットルの水で足りた。その後、タオルで水けを拭きとり、乾かす。乾いたらブルーシートの上でたたんでバッグに収納。結局、現地を出発したのは16:00だった。

 今回、一通り脳内でイメージしていたことはできた。次回に向けて備忘録として次のことをメモもしておく。まずは飽きるまでキス釣りをして、その後、他魚種に移行したい。差し当たってはマゴチ、秋にはカワハギかな。夢は膨らむ。

<備忘録>
・ガソリンは缶から容器にあらかじめ移しておく。
・ガソリン消費は3時間で700mlくらい。
・仕掛けはボートを出す前に結んでおいて、輪ゴムで触れ回らないように固定する。
・旗竿は結節バンドで竿立てに固定したい。
・ジャリメは3時間1000円(70g)で十分余る。5時間程度は大丈夫と思う。
・エサ入れは、ジャリメ層と石粉層の2層になっていると使いやすい。
・馬を木ねじで固定できるように改良する。
・予備の水を10リットル程度用意しておく。
・ふき取り用タオルを2枚追加。
・ロッドホルダーを1個要購入。
・砂のついた小物を一度に運ぶためのズダ袋を用意。

f:id:rioeyattchi:20180522000411j:plain