房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録をアップして参ります。釣りのジャンルは、浮きフカセやルアー、陸から少し離れたボート釣りなどです。釣行記録は月に1-2度のアップになります。その間の埋め草として、これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑(五十音順)」や、エッセイなどをアップします。

ギター

結婚して間もないころ、妻の誕生日にギターをプレゼントした。彼女は、諸々の事情で趣味だったジャズボーカルのレッスンをやめたので、新しい趣味としてギターを始めるということだった。彼女は自分で教本を買ってきてギターの練習を始めたのだが、ちょうどその頃、我々夫婦に諦めかけていた子供ができた。生活は一変し、ギターどころではなくなった。出産と育児で、彼女の部屋は手狭になり、ギターは私の部屋に置かれることになった。私は妻がギターを弾かなくなったことを責めるつもりはさらさらなかった。ただ、ギターは結構場所を食うのだ。ギターにほこりが積もり始めたころ「ギター、捨ててもいい?」と妻に訊いてみた。妻は「ダメ」と答えた。かくて、年末の大掃除の度にこの会話が繰り返されることになった。そして、四年前、「もう弾かないだろう?」「弾かない」「じゃあ捨てようよ」「ダメ」とやりとりのあと、あまりの理不尽さに私は切れた。切れて・・・「だったら、オレが弾く!」と宣言した。使わないものがスペースを食うから腹が立つのだ。だったら使えばいい。素晴らしいソリューションだ。いつから私はこんなに論理的になったのだろう。さて、言ってはみたものの義務教育以来、楽器に触れたことはなく、当然楽譜も読めない。妻は、やれるものならやってみなさいよ、という顔をしていた。以来、まる四年間、私は毎日ギターを弾き続けている。今は、コードを見ながらの弾き語りなら、大体の曲は弾けるようになった。また、楽譜を買ってきてソロギターも楽しんでいる。休日の晩には、私がほろ酔い加減でギターを弾き、妻が歌うのも普通のことになった。妻は「あなたがギターを弾くなんて、人生一寸先は闇ね」と笑った。

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