房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録をアップして参ります。釣りのジャンルは、浮きフカセやルアー、陸から少し離れたボート釣りなどです。釣行記録は月に1-2度のアップになります。その間の埋め草として、これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑(五十音順)」や、エッセイなどをアップします。

往復航空券より、一泊ホテル付パックの方が安い理由。

 拙稿「憧れの中州」の出だしは以下のようだ。

「過日、九州に単身の出張があり、交通費を安く上げるため博多に一泊することにした。どういう世の仕組みか知らないが、航空券は日帰りするより、一泊する方がはるかに安いのだ。」

 気になって調べてみたが、はっきりとしたことは分からなかった。そこで、自分なりに考えてみた。


 東京‐福岡便の片道はざっくり4万円(以下ざっくり価格)、往復8万円。ところが、一泊の宿泊を付けると、往復航空券+ホテル代で5万円。この差は何なのか。yahoo知恵袋では、「ホテルや旅行会社が差額を被る」という回答が散見されたが、1泊の宿泊代をはるかに上回る金額をホテルが被ることなどできるわけがない。主導しているのは航空会社に間違いない。というか、予約サイトの運営は航空会社である。ではなぜ、正規料金をはるかに下回るパック料金を、飛行機会社がわざわざ作るのか。理由はふたつあると考えた。

 一つは、販路の多様化のため。その便が人気か不人気かは、予測がつかない。だから、赤字を出さないために事前に一定数はキャンセルできない形で売り切ってしまいたい。パック料金の設定や、売り出す個数は飛行機会社が顧客に見えないところで自由自在に設定できる。正規料金でいける見通しが立てば、早めにパックを売り切れにしてしまえばいい。しごく便利な販路なのだ。

 もう一つは、格安エア(LCC)対策だ。どちらかといえば、こちらが根源にある。今回の料金である5万円の内訳は、往路2万2千円、復路2万2千円、宿6千円くらいだろう。2万2千円は格安エアの料金設定に近い。JALANAだけなら、片道4万円でもやっていけたが、今は格安エアという選択肢がある。放っておけば、客を奪われる。実際、LCCは世界の潮流になりつつある。おそらく、大手エアラインは少々空席がでてもペイする価格設定であり、格安エアは満席になればペイするという価格設定なのだろう。

 格安エアが順調に満席で客を運び続ければ、確実に利益はでる。利益を設備投資に回し、機材を増やしていけば、いずれ大手の脅威になりかねない。かといって、通常運賃は簡単には下げられない。そこで、宿泊とパック料金という技を編み出したのだろう。実質の値下げである。格安エアは脆弱で、満席でないと赤字が出る。格安エアから客を奪うのは、じわじわ効くボディーブローどころではない。一気にノックアウトできるパンチになりうる。

 だから、「パック料金が安い」とありがたがることも、気味悪がることもない。ただの、大手航空会社の都合(販売戦略)である。これによって通常運賃はいささか高すぎるということを白状しているようでもある。