房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録をアップして参ります。釣りのジャンルは、浮きフカセやルアー、陸から少し離れたボート釣りなどです。釣行記録は月に1-2度のアップになります。その間の埋め草として、これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑(五十音順)」や、エッセイなどをアップします。

憧れの中洲

 過日、九州に単身の出張があり、交通費を安く上げるため博多に一泊することにした。どういう世の仕組みか知らないが、航空券は日帰りするより、一泊する方がはるかに安いのだ。仕事を片付け、夕刻、祇園駅の近くにとったホテルにチェックイン。荷物を部屋において、いざ夜の街、中洲に繰り出した。


 飲み屋を探す嗅覚はちょっと自信があったが、一軒目は大外しだった。カウンターの大将一人に対し、客が10名以上いるので、注文するのも大変だ。日本酒が4~5銘柄で、見たところ純米酒がない。八面六臂の活躍中の大将に、どれが純米酒?などとのんきに声をかけられる状況ではない。熱燗は一銘柄だったので、とりあえず熱燗と刺し盛りを頼んだ。刺し盛りはマグロ、イカ、カンパチ、シメサバ、ホタテ。(九州でホタテ?)と思ったら、ホタテではなくタイラギだった。初めて食べたが、歯ごたえ良く、甘く、ホタテより旨いと感じた。この後、イワシとナマコ、熱燗をもう一合を頼んで、5,800円。レベルの割りに、高いなぁ・・・。結局、「旨い料理」と「会話」の一度に得ようとしたのが、私の失敗だった。一軒目は素直に「博多名物てんこもりで、このお値段!」という感じの店で腹を満すのが正解だったようだ。 


 二軒目は、迷わず入った。というのは、一軒目を探してさまよっているときに、目を付けておいたのだ。日本酒バーという風情である。食べ物はチーズや塩辛などの「あて」しかないが、酒の種類は豊富である。半合グラス一杯で、480円か600円の明朗会計。酒盗クリームチーズをあてに、「鍋島」、「天吹」、「鳳凰美田」と、さらに一杯マスターに勧められた酒(銘柄が思い出せない・・・)を飲んだ。厳選日本酒は、ほれぼれするほど旨かった。ここまで旨いと、確かに料理はいらない。青年マスターの感じも良く、気持ちよく酔った。「あとはホテルに帰って寝るだけなんだけど、シメは何がいいですか」と訊いてみると、「屋台のラーメンはあまりお勧めしませんね。僕が好きなのは・・・」と言って、「海鳴(うなり)」の「ラーメンジェノバ」を教えてくれた。


 店を出て、ふらふらしながら言われた通りに、しかし、なぜか迷うことなく「海鳴」にたどり着いた。店は満席で、店の外に4人のグループが席の空くのを待っていた。私はその後ろに並んだ。ほどなく私の後ろに3人グループ並んだ。皆、シメのラーメン目当ての酔客である。やあやあとワイワイとすぐに打ち解け、店に入るころには私は3人グループに加わってビールで乾杯するまでになっていた。目当てのラーメンジェノバは、要はバジルソースが入ったとんこつラーメンだが、とんこつスープとバジルソースの相性のよさに驚かされた。ラーメンというより、スープパスタのようで、これならとんこつが苦手な人でも食べられるのではないか。「これは絶対に流行る」と、我々の見解は一致した。


 中洲の夜、二、三軒目は美味しく、また楽しかった。一軒目は悔やまれるが、「一軒目は食欲優先」ということを学べて良かった、としておく。

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