房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

房総釣魚図鑑

房総釣魚図鑑 No. 38 チダイ

釣ったというのもおこがましいですが、一応、チダイです。勝山のボートで釣れました。マダイとよく似ていますが、チダイは鰓ぶたのふちが赤いので見分けがつきます。血のように赤いからチダイです。先だって、スーパーでチダイの頭を買ってきて、酒蒸しにし…

房総釣魚図鑑 No. 37 ダツ

ダツはサヨリに似た細長い魚で、表層を泳いでいます。シーバス釣りをしていると、ルアーに寄ってきて、たまにフッキングします。マイナーな魚かと思いきや、ダツ目という大棚の棟梁です。ダツ目には、サヨリ、サンマ、トビウオ、メダカなどが含まれます。食…

房総釣魚図鑑 No. 36 タカノハダイ

ときどき釣れますね、タカノハダイ。なかなか格好良い姿、模様です。この魚、「不味い」という定冠詞がつきまといます。磯臭いということですが、どれくらい不味いのか、試してみたくなりました。とはいっても、狙って釣れるものでもないので、今度会える日…

房総釣魚図鑑 No. 35 コウイカ

「スミイカ」の紹介をしようと思っていたら、なんと「スミイカ」は関東地方の方言で、標準和名は「コウイカ」でした(50音順からずれてしまいました)。写真は勝山のボートで釣ったスミイカです。この時は2杯釣れましたが、スミイカを釣ったのはこれきりです…

房総釣魚図鑑 No. 34 スズメダイ

写真は岩井袋で釣れたスズメダイ。オセンという呼び名もあります。この魚も南方系の魚で、昔はあまり見なかったように思います。10cmくらいの小魚で、群れでおります。強烈なエサ取りで、針に掛かることなく餌をとられまくります。まったく困った雑魚と思い…

房総釣魚図鑑 No. 33 スズキ

私の三大釣り物、メジナ、シーバス、シロギスのひとつ、シーバスことスズキです。大阪湾はチヌの海というらしいですが、東京湾はシーバスの海と言っていいんじゃないですかね。ボートからルアーで釣るシーバスは港湾のストラクチャー(構造物)を巡るのです…

房総釣魚図鑑 No. 32 シログチ(イシモチ)

房総ではこの魚をイシモチと呼びますが、本名(標準和名)は「シログチ」というんですね。写真の魚は外房の片貝で釣りました。内房では釣れないのかと思っていたら、船釣りで友人が30cmくらいのを釣りました。身はいたって淡泊なので、ムニエルなどによく合…

房総釣魚図鑑 No. 31 シロギス

私にとって、メジナ、シーバス、シロギスが3大釣り物です。尾数からいうと、メジナの次に釣っているのがシロギスで、これまで400尾釣っています。15年前に買ったオカモトのFR700という手漕ぎのゴムボートで、元名海岸、勝山海岸、上総湊などで釣りました。F…

房総釣魚図鑑 No. 30 ショウサイフグ

これも浮きフカセの外道で釣れます。内房より外房に多いような気がします。売り物になるようなサイズも釣れます。大きなショウサイフグがコマセに集まってくると、一投ごとにハリスを切られ、戦意を喪失します。房総にはショウサイフグを釣らせる釣り船があ…

房総釣魚図鑑 No. 29 シマアジ

写真(上)のシマアジは、小湊沖磯で行われたシマノジャパンカップ磯・関東大会で釣れたものです。メジナはさっぱりだったのですが、外道で30cmのシマアジが2尾釣れました。当時シマノのテスターだった高野孝広さんに「いいのが釣れたね、早くクーラーに入れ…

房総釣魚図鑑 No.28 サヨリ

サヨリも人気の釣魚です。専門に狙ったことはないですが、浮フカセで時々釣れます。身が固く、透明感があって、魚には珍しく、身にビタミンCを含みます。そのせいか、不思議な風味があります。細身で唇の先が紅を刺したように赤いことなどから、可憐な女性…

房総釣魚図鑑 No.27 ササノハベラ

ベラの仲間、ササノハベラです。ベラの中ではキュウセンの次に多いです。あと、オハグロベラも良く釣れるのですが、うっかりしていて写真がありません。ササノハベラはボート釣りで根の近くに行くと良く釣れるので、キュウセンより沖に多いようです。おとと…

房総釣魚図鑑 No.26 コバンアジ

珍魚?が続きます。この魚は2004年に部原で釣りました。20cmくらいです。何やら、やたらひれが長くて、平たい魚が釣れたのは記憶しています。他の魚と一緒にバットに収まっているところをみると、食べたようですが、全く味は覚えていない・・・。小魚だから…

房総釣魚図鑑 No.25 コショウダイ

この魚は、中学生のころ、大人の釣行(夜釣り)に連れて行ってもらったときに釣りました。そういえば、シマイサキも釣ったのですが、写真はありません。何十年も前の話しだから時効でしょうが、船で袖ヶ浦周辺の工場の護岸に渡してもらって釣りをしました。…

房総釣魚図鑑 No.24 クロメジナ(オナガ)

クロメジナと言われてポカンとする人も、オナガと言えば通じると思います。整理すると、 標準和名:クロメジナ(関西方言:オナガグレ)標準和名:メジナ(関西方言:クチブトグレ)標準和名:オキナメジナ(関西方言:ウシグレ) となります。関東では標準…

房総釣魚図鑑 No. 23 クロダイ

スターの登場です。もともとクロダイが釣りたくて釣りを始めたのですが、いつの間にかメジナ釣りにシフトしてしまいました。大小あわせて60尾くらいクロダイを釣ってますが、未だに釣り方はよく分かりません(ちなみにメジナは800尾)。せっかちな私にはメジ…

房総釣魚図鑑 No. 22 クロウシノシタ(シタビラメ)

「ミーの好物はシタビラメのムニエルざ~んす」とおそ松くんのイヤミが言ったような気がするのですが、どうググってもそんなフレーズは出てこない。私は何と混同しているのでしょうか。さて、通称シタビラメの標準和名は「クロウシノシタ」といいますが、生…

房総釣魚図鑑 No.21 クサフグ

クサフグ( ^ω^)・・・。浮フカセではいつも大変お世話になっております。ちょい投げでもそうですが、群れが張り付いちゃうと、どうにもならない。基本的には、潮が変わるのを待つしかないようです。小潮周りで潮があまり動かない日は、帰った方が賢明か…

房総釣魚図鑑 No. 20 クジメ

アイナメの親戚、クジメ。私は、内房で釣ったことはなく、釣れるのは決まって外房です。アイナメは北~東日本、クジメは西日本というイメージですが、実際は北海道から九州まで両種が生息しています。アイナメとは、側線の数、顔の形、尾ひれの形で区別でき…

房総釣魚図鑑 No.19 ギンガメアジ(メッキ)

ギンガメアジの子、メッキ。ギンガメアジだけでなく、他のヒラアジやシマアジの子もまとめてメッキと呼ばれています。メッキは金属のメッキからきており、そう考えると割と新しい呼称のようです。では、それ以前は何と呼ばれていたか。何の根拠もないですが…

房総釣魚図鑑 No. 18キュウセン

ベラの仲間、キュウセンです。房総ではおなじみの外道です。緑がかっているのがオス、黄色がかっているのがメスです。釣れるのはメスの方が多いです。オスの方が大きくて、結構引きます。ビギナーの頃は、釣りに行くとこれしか釣れず、良く食べたなぁ・・・…

房総釣魚図鑑 No. 17 キチヌ(キビレ)

クロダイの仲間、“キビレ”ことキチヌです。正直、この文章を書くまで“キビレ”が標準和名(正式名称)かと思ってました。キチヌという言葉を耳にしたことはないですが、関西方面ではそう呼ぶのでしょうか。チヌは標準和名じゃないのにねぇ。ジャイアンはあだ…

房総釣魚図鑑 No. 16 カンパチ(ショゴ=潮子)

カンパチの幼魚、ショゴ。写真の魚は、夏、興津東港で釣りました。カンパチは“環八”と書きます。目の後ろからハチマキ状に黒い線があり、これが上からみると漢字の“八”に見えることに由来します。 成魚は10kg以上になりますが、私の竿に掛かるのは20センチの…

房総釣魚図鑑 No. 15 カワハギ

カワハギ。房総では、磯、ちょい投げ、ボート釣りでちょくちょく釣れる魚です。カワハギの特徴は食味の良さ。冬場にこれが釣れると大喜びです。何といっても“肝”。カワハギの肝は、釣魚随一の美味と言って過言ではありますまい。 アンコウの肝も旨いですが、…

房総釣魚図鑑 No. 14 カタクチイワシ

釣魚図鑑と言いながら、写真のカタクチイワシは鵜原の磯で拾ったものです(笑)。イワシの群れが沿岸に寄ると、イワシを捕食するブリやスズキなども集まってきます。イワシは岸に追い詰められ、波で磯や浜に打ち上げられます。それを拾ったわけです。鵜原で…

房総釣魚図鑑 No. 13 カサゴ

小さいですが、磯上物釣りでもカサゴは時々釣れます。岩井袋でメジナを狙っていたら、続けて5尾くらい釣れました。美味しい魚ですが、私の針に掛かるのは小物ばかりで、ほとんどリリースです。以下は独り言。 内房で釣れたカサゴ 私の部屋にはニッスイの「…

房総釣魚図鑑 No. 12 オキナメジナ

メジナ(クチブトグレ)、クロメジナ(オナガグレ)に続く、第三のメジナ、オキナメジナ(ウシグレ)をご存じでしょうか。メジナとクロメジナを合わせて800尾以上釣ってますが、オキナメジナは、2尾しか釣ったことがないです。メジナ、クロメジナより南方系…

房総釣魚図鑑 No. 11 ウミタナゴ

ウミタナゴは2007年までは1種だったのですが、「アカタナゴ」と「ウミタナゴ」の2種に分けられました。鮮やかなオレンジ色のウミタナゴを釣ったことのある人もいると思いますが、あれがアカタナゴ。別種だったんですね。本コラムでも別種で扱うべきところで…

房総釣魚図鑑 No. 10 ウツボ

ウツボは底物釣りの、まさに外道。噛まれると何針も縫う大けがする危険生物です。見た目は怖いですが、ウナギやハモの仲間なので、味は良い。流通はせず、地方で消費されるのがメイン。房総では開きが名物ですが、不明にして食べたことはありません。見つけ…

房総釣魚図鑑 No. 9 イシダイ(シマダイ)

ご存じ「磯の王者」、磯底物師のメインターゲットです。王者も幼魚のうちはシマダイと呼ばれ小磯や漁港周りで良く見ます。写真は部原で、メジナ釣りの外道で掛かった20cm弱のシマダイ。いつか大きいのを釣ってみたいですね。 数が釣れることも