房総の魚たち・陸っぱり釣り師の備忘録

房総の陸っぱりを中心とした釣行と、釣魚料理の記録。釣りのジャンルは、浮きフカセ、シーバス、陸から少し離れたボート釣りなど。これまで釣った房総の魚たちを紹介する「房総釣魚図鑑」や、エッセイなどもアップしていきます。

鮒ずし

これが何かといいますと、琵琶湖の鮒ずしです。自分で作ったわけじゃありません。買いました。(^-^; 八重洲の居酒屋で、カウンターの隣の席に座ったのが、滋賀の鮒ずし店の若旦那でした。いろいろ話を伺っているうちに、ぜひ食べたいので着払いで送ってもらうことになりました。それがこれです。お値段4,000円くらい。これが高いか安いか・・・。一口、くちにすると・・・。

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 ・・・旨い!これは・・・アリだ!まず、「臭い」という先入観がありましたが、ぜんぜん臭くない。「くさや」とか「塩辛」とか「ニョクマム魚醬)」とかの臭みと、まったく異なります。基本的に乳酸発酵で、酸っぱいです。

「鮒ずし」「なれずし」は全ての寿司のご先祖です。発酵を省いて酢飯が使われるようになり、「バッテラ」などの押し寿司に発展し、これが江戸に渡って「握り寿司」になったわけです。

 魚の身の部分ですが、強いて言うと鮭の「氷頭なます」に近い感じがします。そして飯の部分は、濃厚なチーズのようです。チーズと違うのは、日本酒にめっちゃ合います。米同士だからでしょうか。飯を食べて冷えた日本酒で口すすぐと、ぱーっと日本酒の香りが花開いて、ああ、幸せ♡となります。

 丸(切ってない一尾のもの)で4,000円ですが、5ミリ幅で1-2枚で十分なので、一日おきに食べてもこの2カ月はもつと思います。だから、アリかな、と思います。

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ちなみに、この酒で鮒ずしを食べました。「風の森-純米しぼり華-」、奈良の酒です。4合瓶で1,100円くらいと安かったのですが、私の好みにどんぴしゃりでした。弱発泡ですっきりです。「おひとり様1本」だったので、次の日も買いに行ったのですが、売り切れてました。